隣の男子の落とし方。
だったら一緒に帰った方が桜菜のため?
だって桜菜、足立くんのこと好き(仮)なんだし……。
と、考えてしまったらつい口が動いてしまった。
「私らでよければ、足立くんたち一緒に帰んない?」
『へ?』
隣で桜菜の間抜けな声が聞こえた。
けどここはスルーして……。
とりあえず、足立くんの隣のクールくんも無視して、
足立くんと桜菜が帰れるようにしよう。
(うん…っ、それがいい……っ!)
足立くんも一瞬、びっくりしたような顔をしたけど、
『おー、ありがとー』
と、笑ってくれた。