隣の男子の落とし方。
『やっぱり体調悪いのか?』
「ーっ!?」
ひやっと冷たい翠の手が、あたしの頬に触れる。
冷たい、でも熱い。
「ーーーっ、な、なに!」
『熱いじゃん、体調悪いんじゃない?』
違う、熱いのはアンタのせい。
体調の話なんて何にも関係ない。
「は、はなしてっ!!」
『ー?じゃあなに?なんで熱いんだ?』
そんなきょとんとした顔で聞くな、アホ!
言えるか、バーカ!!
なんて口には出さず、飲み込んで、
一応睨みつけてみた。