隣の男子の落とし方。



(恋愛、ね……)  



『あ、チャイム鳴んかな。
 
じゃあ、後でな』


「………あぁ」
  

翠が自分の席に戻ると、俺は机に入った教科書を開く。

そこに挟まったオレンジ色のメモは女子からのメモ。



(…………あの女子の隣にいた奴って……) 


メモには一言、“昼休み、昇降口で待ってます”と書かれてた。

…………俺がこの前フった女子。



話したこともないし、正直誰だか知らなかった。

でもその後、昇降口で俺は告白された。



 


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