ぼくたちはあいをしらない
「じいや……
どうしたの?」
静香が目を丸くさせる。
「静香に酒を買いに行かせたことを南に言ったら怒られてのぅ……
『未成年者飲酒禁止法というのを知らないのですか!』ってのぅ」
じいやが、そう言ってため息をつく。
「うん。
だから、じいやには甘酒をと思って……」
「甘酒じゃワシは酔えんからのぅ……
こうして走ってきたのじゃ」
「元気だな……いや、マジで」
柾が、そう言うとじいやが柾の方を見る。
「柾も一緒じゃったか。
先ほど柾の母親に会ってのぅ、美味しいつまみを貰った。
これを肴にお前も1杯やらんかいのぅ?」
すると静香がボソリとこう言った。
「未成年飲酒禁止法」
「あは、静香上手い!
座布団一枚あげる!」
みゆきは、そう言って近くにあった座布団を1枚静香に渡す。
「ちょっと!売り物を勝手にあげないでくれないかい?」
布団屋のおばちゃんがそう言って静香から座布団を預かる。
「あははは」
みゆきが、楽しそうに笑う。
「ったく……
いたずらっこが多いんだから……」
布団屋のおばちゃんがため息をつく。
「すまんのうぅ。
いつもこの子らが迷惑をかけて……」
「いいのよー!
この子らはじいやの子どものようなもの!
じいやの子どもは、この商店街の子どもなんだから!」
布団屋のおばちゃんが、そう言うと豪快に笑った。
「ありがとう。
すまんのぅ……」
じいやは、苦笑いを浮かべた。
「じゃ、みんなでお酒を買いに行こう!
じいやが同伴なら罪にならない!」
すると後ろのほうから男の声がみゆきたちの耳に入る。
「語弊がないように言っておくが、未成年がプレゼントに酒を買うのは罪にはならない。
ただ、未成年に酒を売ってそれを買ったモノが飲んだ場合、両方罰せられる」
達雄だった。
「達雄くん?
どうしたの?」
「『どうしたの?』じゃない。
なかなか帰ってこないから迎えにきたんだ」
達雄が、ため息混じりに答えた。
どうしたの?」
静香が目を丸くさせる。
「静香に酒を買いに行かせたことを南に言ったら怒られてのぅ……
『未成年者飲酒禁止法というのを知らないのですか!』ってのぅ」
じいやが、そう言ってため息をつく。
「うん。
だから、じいやには甘酒をと思って……」
「甘酒じゃワシは酔えんからのぅ……
こうして走ってきたのじゃ」
「元気だな……いや、マジで」
柾が、そう言うとじいやが柾の方を見る。
「柾も一緒じゃったか。
先ほど柾の母親に会ってのぅ、美味しいつまみを貰った。
これを肴にお前も1杯やらんかいのぅ?」
すると静香がボソリとこう言った。
「未成年飲酒禁止法」
「あは、静香上手い!
座布団一枚あげる!」
みゆきは、そう言って近くにあった座布団を1枚静香に渡す。
「ちょっと!売り物を勝手にあげないでくれないかい?」
布団屋のおばちゃんがそう言って静香から座布団を預かる。
「あははは」
みゆきが、楽しそうに笑う。
「ったく……
いたずらっこが多いんだから……」
布団屋のおばちゃんがため息をつく。
「すまんのうぅ。
いつもこの子らが迷惑をかけて……」
「いいのよー!
この子らはじいやの子どものようなもの!
じいやの子どもは、この商店街の子どもなんだから!」
布団屋のおばちゃんが、そう言うと豪快に笑った。
「ありがとう。
すまんのぅ……」
じいやは、苦笑いを浮かべた。
「じゃ、みんなでお酒を買いに行こう!
じいやが同伴なら罪にならない!」
すると後ろのほうから男の声がみゆきたちの耳に入る。
「語弊がないように言っておくが、未成年がプレゼントに酒を買うのは罪にはならない。
ただ、未成年に酒を売ってそれを買ったモノが飲んだ場合、両方罰せられる」
達雄だった。
「達雄くん?
どうしたの?」
「『どうしたの?』じゃない。
なかなか帰ってこないから迎えにきたんだ」
達雄が、ため息混じりに答えた。