ぼくたちはあいをしらない
「えー。
 本当に?」

 みゆきは、興味本位で万桜の胸を揉む。

「ふふふふふ」

 万桜が笑う。

「あ、生意気にもうブラしてるんだー」

 みゆきが、そう言って笑う。

「うん!
 この間、お母さんに買ってもらったの!」

「へぇー
 何カップあるの?」

 みゆきの問いに万桜が笑顔で答える。

「Bカップかなぁー」

「……私、Aカップ」

 静香がそう言うとみゆきが胸を張って言う。

「拝みなさい。
 私は、Dカップよ」

「ほぅ……」

 達雄の目が光る。

「話に入れない……」

 茂と一が照れる。

「俺にも触らせててくれ!」

 柾が、そう言って万桜の胸をさわろうとしたがそれをみゆきが止める。

「ちょっと待った!」

「なんだよ?」

「貴方、小学生の胸を触る気?」

「じゃ、かわりにお前の胸を……」

 柾が、そう言ってみゆきの胸を揉もうとする。

「面!」

 みゆきが、そう言って柾の頭をチョップする。

「痛い……
 じゃ、静香お前の胸を……」

 柾は懲りずに静香の方を見る。

「お巡りさん、ここに痴漢がいます」

 静香は、そう言って百寿の方を見た。

「誰がお巡りさんだ。
 俺は刑事だ」

「……痴漢逮捕してくれないんですか?」

 静香が、目をうるませる。

「痴漢は現行犯逮捕だからな。
 今回のような未遂の場合の逮捕は難しい」

「えー」

 みゆきがブーイングを出した。
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