ぼくたちはあいをしらない
10:おわりのおわり
「北 自由の正体は、美原 麻友です」
南の言葉に百寿が驚く。
「麻友ちゃんは、死んだはずだろう?
葬儀だってあげたじゃないか……」
「その記憶は、私が作りました」
「どういうことだ?」
「私も実は能力者なんです。
能力名は記憶の改ざん。
あったことをなかったことになかったことをあったことに。
記憶において全てのすり替えが可能です」
南の言葉に一同は、驚く。
「どうして俺たちに相談してくれなかったんだ?」
博士が、南に尋ねる。
「黙っているようにと上からの指示でした。
彼女にも勿論記憶の改ざんはしました。
その後、別の学校に通い私の親戚の家で養女として暮らしました。
でも、突然思い出したんです。
茂くんたちのことを……
思い出したらもうどうすることもできません。
茂くんたちに会いたいという思いは強く……
仕方なしに茂くんたちの通う学校に行くことになりました」
「麻友が、狙われる理由はやはり……」
鴉が南を見る。
「はい。
麻友ちゃんは、プレゼントの能力者です」
「そうか……
それで轟は、麻友を狙ったんだな」
鴉が納得する。
「そのこと茂たちは……?」
百寿が、南に尋ねる。
「もちろん知りません」
「それを知ったときアイツは、ショックを受けるだろう」
百寿が、そう言うと悲しい目をした。
「どうしてだ?
死んでいたヤツが生きていたら嬉しいだろう?」
鴉が、百寿にそう言った。
「そう単純だといいのだがな……」
百寿は、そう言ってタバコに火をつけた。
南の言葉に百寿が驚く。
「麻友ちゃんは、死んだはずだろう?
葬儀だってあげたじゃないか……」
「その記憶は、私が作りました」
「どういうことだ?」
「私も実は能力者なんです。
能力名は記憶の改ざん。
あったことをなかったことになかったことをあったことに。
記憶において全てのすり替えが可能です」
南の言葉に一同は、驚く。
「どうして俺たちに相談してくれなかったんだ?」
博士が、南に尋ねる。
「黙っているようにと上からの指示でした。
彼女にも勿論記憶の改ざんはしました。
その後、別の学校に通い私の親戚の家で養女として暮らしました。
でも、突然思い出したんです。
茂くんたちのことを……
思い出したらもうどうすることもできません。
茂くんたちに会いたいという思いは強く……
仕方なしに茂くんたちの通う学校に行くことになりました」
「麻友が、狙われる理由はやはり……」
鴉が南を見る。
「はい。
麻友ちゃんは、プレゼントの能力者です」
「そうか……
それで轟は、麻友を狙ったんだな」
鴉が納得する。
「そのこと茂たちは……?」
百寿が、南に尋ねる。
「もちろん知りません」
「それを知ったときアイツは、ショックを受けるだろう」
百寿が、そう言うと悲しい目をした。
「どうしてだ?
死んでいたヤツが生きていたら嬉しいだろう?」
鴉が、百寿にそう言った。
「そう単純だといいのだがな……」
百寿は、そう言ってタバコに火をつけた。