【短】雨宿り、公園のベンチ。
顔を出す晴れ間
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期待させないで欲しいのに
優しくされて、
どこまでも鈍感な高橋に思わず気持ちを暴露。
だけど最後まで
『好き』なんて素直に言えなかった。
『ごめん』なんて言われたら立ち直れないと思ったんだもん。
もう、雨が大嫌いになりそうだよ。
雨が降らなきゃ、
ふたりにならなかったのに。
雨が今もまだ降ってなければ
駆け出して逃げることが出来たのに。
私の気持ちを言った後、
高橋を見れず後ろを向いた。
私は何も言うことない、
高橋も何も言わない。
お願い、早く止んで。
もし、もしこの後晴れたら――
ちゃんと好きだって言うから。
ちゃんと、終わらせるから。
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