嘘恋






楽しい一日を過ごして



そして、また学校がはじまった。







相変わらずラブラブなあたし達は今日も元気に過ごしていた。








だけど








「咲夜ー!昨日のメールのこと話したいんだけど」












「おー。おけおけ!香奈、今日一緒に帰れないけど大丈夫?」










「え、?あ、うん。大丈夫!」











「そか、じゃまた明日!」







2人に笑顔で手を振って、消えた背中を見つめながらため息をつく。








最近、成瀬とミカはなんだかやたらと仲良くなった。








…あたしのことよりも、ミカとを用事を優先しちゃうんだ。






なんだか複雑。








でも、ミカには彼氏がいたはずだしやましいことではないと思うけど…。




なんか怪しいんだよなぁ。












次の日、どうしても気になってミカに聞いてみたんだけど









「んーまぁいろいろあるのさ!気にしないでいいんだよ」








どんなに聞いても流されてしまう。







「…あたしに隠し事するの?」









「あ、言っておくけどやましいことではないからね?あたし彼氏いるし」









「それはわかってる」










じゃあ他に何の理由があるのかしら。








「ねぇ成瀬、なんで最近ミカとそんなに仲良しなの?」










「んー?まぁいろいろあんだよ」








…ミカと同じこと言ってるし。










「なんか隠してるでしょ」











「なんも隠してねぇよ!今日は一緒にかえろーな」










「…うん」










二人で帰ってる時もなんだかずっと鼻歌うたってルンルンしていた。









なにがそんなに楽しいのかさっぱりわからない。









「…やっぱりおかしい」







お風呂に浸かって、考えてみる。







…もしかして、ミカのこと好きになっちゃったとか?







まさか二人でデートの約束しるんじゃ…







いやいやでも成瀬がそんなことするわけないし、ミカだってそんなことする子じゃない。











…なんか、憂鬱。



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