嘘恋






「…はぁ」







休み時間になるとまた、二人はどっかへ行ってしまう。







…なにさなにさ。




なんにもないわけないないじゃん。


あんなにヒソヒソして。
あたしに隠し事してるんでしょ?








一人で窓を眺めていると話が終わったのか二人が教室へ帰ってきた。









「かーな!」









どかっあたしの隣に座る成瀬。







「なに」









「ん?なんだよつめてーなぁ」









「あんたがミカとイチャイチャしてるからじゃん」










「なぁ今日俺のうち来いよ」











「…へ?」









何かと思えば成瀬いえ!?









「何言ってんの?いきなりすぎだし…」












「強制だから。あ、泊まりな?」










「とっ泊まり!?」










「じゃ、先帰ってるから来いよ〜」











「はぁ?ちょっと!成瀬!」












……意味がわからん!







まさかあたし…。




いや、でもまだ付き合って3カ月くらいしか経ってないし。




まだ…その、早いよね?




そういうことじゃないよね!?










一緒に帰らないってのが少しきになるけど、とりあえず行くしかない。


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