嘘恋





「やっと来たか。上がれ上がれ」













「おじゃましまーす」









「あら、咲夜ちゃんじゃなーい!久しぶりね!」









すると奥からリュウの母さんがでてきた。





少し小太りでいつも赤いエプロンをしたホンモノの母さんって感じの人。









「そうだなぁ。おばさん昔と何も変わってねぇな!」










「あらやだ!咲夜ちゃんったら」










「母さんいいから!成瀬、ここ上がって右が俺の部屋な。なんか飲み物持ってから俺行くから」










「わかった」










「咲夜ちゃんゆっくりしてってね!」










「おう、ありがと」









おばさんの優しい笑顔につられて


俺も笑った。









リュウに言われたとおりの部屋に入る。








「…なつかしー」








小さいころとなんも変わってない。






よくここでリュウと遊んだんだっけ。










…こいつになら、相談してもいいよな。



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