嘘恋





ミユと近くのカフェで待ち合わせをしてショッピングモールに向かう。





「えっ!成瀬くんに会えたの!?」






「うんっ!明日からはまた普通に学校来るみたいだからよかったー」





「よかったよかった」







「やっぱりもう街もクリスマスカラーだね〜」







キラキラと光るイルミネーション。





どこからか流れてくるクリスマスソングは待ち遠しくも感じさせるけど、どこか切なくも感じさせる。






「ほんとだねぇ。ちなみにミカは彼氏にどんなプレゼントあげたことあるの?」









「去年はピアスだったかなぁ。あとはお泊まりして、一緒にご飯作って、夜はもちろんラブラブしたなぁ♡」









「ラブラブって…ヤっちゃったの?」










「うん!あたしがケーキ♡みたいな?」









「あ、あたしがケーキ!?」









何を言ってるんだこの子は!




なんと大胆な…。








「クリスマスなんてムード最高なんだから。これは、チャンスでもあるのよ!」









「チャンス?」








「あんたたち、きっとまだヤッてないでしょ?」









「なっ!…確かにやってないけど」











「咲夜ガマンしてるんじゃない?たまには大胆に香奈から襲っちゃいなよ!」









「え〜?やだよ恥ずかしいなぁ」











「恥ずかしいなんて言ってる暇ないわよ。どーせスッポンポンになるんだから」










「もー!真剣にプレゼント選ぶよ!」







「はーい」









いろんなお店を見ていくと一つだけやけに気になったお店があった。







ここは…男性専門のお店だ。





ここならかっこいい何かが見つかるかもしれない。






「ここ入ろうか!」







「うん、いーよぉ」





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