嘘恋
二日酔いのせいか、今日はなんだか体がだるい。
「…あ。」
今日はシオンくんの隣が空いてない。
知らない女の子が座っていた。
あらら。
ま、仕方ないか。
とりあえず後ろの方に座っといた。
「隣いいですか?」
「あ、どーぞ!」
「ありがと」
頬杖をついて、シオンの方を見る。
女の子は笑顔で楽しそうに話しているのに、シオンは無表情。
…あの子って、笑わないのかな。
そういえばあたしといるときも笑ってくれなかったな。
人見知りなのかな?
…彼女の前とかでは笑ってたのかな。
気になる。