嘘恋
そう気付いても、今更どうすることもできるわけがなくて。
あの日からシオンを避けてしまう自分がいる。
シオンはなにも悪くないのに
どうしても前みたいに接することが出来ない。
遠くから視線を感じても合わせない。
彼が近くに来てもあたしが離れる。
名前を呼ばれても…聞こえないふり。
いきなりこんなことしてきっとシオンは怒ってるよね。
ごめんね…。
そして、今日もシオンから離れた席に座って授業を受けた。
そして、すぐにノートをしまって立ち上がろうとしたその時