*last letter*~あなたに綴る愛言葉~
次の日の朝。
梨伊弥は約束通り窓から入って来ず、玄関先で待っていた。
「梨伊弥!!おはよっ!!」
私は慌てて駆け寄る。
「おはよ、守里。」
ふわっとした笑いで返してくれる。
私はこの梨伊弥の笑顔が大好き。
「寒くなかった?」
通学路を歩いている途中に聞く。
「寒かった。から、守里が暖めて?」
そう言った途端、いきなり手を繋いできた。
私はびっくりしたけど、握り返した。
とても幸せな熱だった。