*last letter*~あなたに綴る愛言葉~


「ちょっといい?」

梨伊弥がいなくなった途端、少し派手めなグループの女の子に声をかけられる。


…あぁ、早速ですか。
私は呼び出しを確信した。

梨伊弥モテすぎだから…、まだ入学して1週間だよ?!
こっちの身も考えてよぉ…。


そう思いながら、前を歩く女の子達をチラ見する。

1…2…3…人。
3人かぁ…。
…大丈夫かな?大丈夫だよね。


着いたのはやはり、人気のない体育館裏。

用件はもちろん…

「あなた、りぃ君のなんなのよ!!」
「ベタベタとまとわりつかないで!!」
「りぃ君が迷惑してるでしょう?!」


やっぱり?ですよねぇ。

てか、いつ私が梨伊弥にベタベタまとわりついてた?!
どっちかというと、私、引っ付かれてるんだけど?!

そう叫びたいのを抑え、冷静に返す。

「私は、梨伊弥の彼女です。中•学•校!!からの。」

中学校をわざと強調しながら主張する。
私の態度にびっくりしたのか、彼女達はうろたえてる。


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