【続】ママのあたしが恋をした。
「そっか。やっぱそうだよな……」





和登はあたしが姫を娘だと言わなかったことにショックを受けてるのかな……






それでも、あたしのせいで姫やバンドのメンバーに迷惑をかけたくないから。






「あと……」






和登が口を開いた。






「平田さんのこと…好きじゃないよな?」






え?






あたしが尚さんのことを好きになるはずないじゃん。







「あのさっきの曲だって本当は平田さんに作ったのとか……」






「え?あたしが尚さんの曲を書くなんてあるわけないじゃん。あれは和登と姫に向けて書いた曲だよ。あたし……」







「あたし信用されてないんだね…」






あたしバカだったのかな。






一緒に信じあって生きていけるってずっと思ってた。




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