【続】ママのあたしが恋をした。
あたしはさっき尚さんが歩いていった方へ走り出した。





誰でもいいから誰かの胸で泣きたかった。





尚さんならすぐそばにいるかもしれない…





「尚さんっ!」






「え?Kanareちゃん?」






呼び止めたものの、何を言えばいいかが分からない。







「Kanareちゃん、なんで泣きそうな顔してるの?彼と喧嘩でもした?」






「……う…っふぇ……な…おさん…」






和登に信用されてなかったの。






あたし…





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