【続】ママのあたしが恋をした。
「あたし、尚さんって嫌な人だと思ってたんです。」






知ってると思うけど。






あの時、あたし大きな声で尚さんに言い返してしまったから。






「知ってる。俺があんな風に言ったからだよね?“俺と同じような詞を書く日なんて来ないと思うよ”って俺言ったよね。はっきり覚えてるよ。」






その言葉にあたしはショックを受けたんだ。






なんでそんなこと決めつけるの?って。






「なんでKanareちゃんが俺と同じような詞を書くことがないのかわかる?」






そんなの…






あたしは今からだって必死に尚さんの曲聞いて勉強して……






「あの曲、俺が書いてるんじゃないんだ…」






そう言った尚さんは悲しそうな表情を見せた。




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