【続】ママのあたしが恋をした。
「ごめんな。香流。俺、香流のこと信用してないとかそんなんじゃないから。」





そう言って和登はあたしを引き寄せた。






「ごめんな。泣いたんだろ?」






あたしの泣き腫らした目を見て言ってるのだろうか?






「俺は不安なんだよ。」







「え?」






あたし何か和登が不安になるようなことしたかな。






「平田さんとか、その他いろいろ有名なアーティストに遭ってんじゃん。だから…香流がそっちに行きそうで不安なんだよ。」





和登のあたしを抱きしめる腕の強さが増す。






和登はバカだなぁ…





あたしが和登以外の人のところに行くわけないのに。







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