Recollection ~レコレクション~
「でも、やめた。」


と真彩が息を吐くように言った。

早紀は、思わずホッとした顔になった。


「うん、やっぱりね!早紀に相談して良かった。」


と真彩がいうと、初めて早紀が言葉を発した。


「わたし・・・何も言ってない・・・」


とだけ・・・


「いいの!早紀は聞いてくれるだけで!だって、早紀に話して、やっと自分自身で決心することができたんだから!」


と真彩が明るい顔で言った。
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