小さな頃から 2
そんなココロが、初めて俺から離れようとした。


実際はココロが、俺の事を考えてやった事だったんだけど、あの時は本当に焦った。


もうシンちゃんはいらないよ…

と言われた気分で。

ココロが離れていくと思うと耐えられなかった。

だからあの日
急いでクラス発表見て、自分の教室に行くのも後回しでココロの所に走った。


廊下は走ったら行けません?!そんなの今は聞けません‼︎



ココロの教室に入ったら、ココロが隣の席の野郎と話してた。


ちょっと伏し目がちで、オドオドしてたけど

フッと笑ったんだ。


ダメだ!!ココロ!!!!
その笑顔は俺以外の奴に見せたら


ほら、案の定、隣の野郎は固まってる。

ん? 隣の野郎??
清水じゃねぇか!!同中で、確か俺と同じくらい女に追いかけ回されてた奴だ!!
しかも、あいつはどんな女にも優しくて俺とは大違いだと以前、告白してきた女に喚かれ散々な目にあったんだ。


その清水がココロの笑顔で、一瞬でもってかれてる。


ココロのことをココちゃんと馴れ馴れしく呼び、頭に手を置いて触ってる。


我慢ならねぇ!!





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