小さな頃から 2
だから、余計な事考えないでずっと俺の隣にいてほしい。

これからいろいろあると思うけど、隣にはずっとココロにいてほしい。



おわり。









ーーーその後の2人ーーー

今は学校からの下校中。
ちょっと寄り道した帰り道。
隣のココロはストローでジュースを飲みながら歩いてる。

大人っぽい外見の奥には少女っぽい部分もあって本当に可愛いいから、学校内でも、道行く野郎どもも、みんなココロを見る。

今までは、運よく、ずーっと同じクラスだった俺とココロ。
なので人見知りの性格を全面に出させていた。

出来るだけ男との接触をさせないようにし、校内を歩く時は後ろに隠すようにして歩いた。

それでもココロは野郎どもの間では一目置かれる存在だった。

「佐藤心、美人だけどいつも無表情だよな〜」

「氷の女王」



なんて言われてた。


そしてたまに一歩踏み込もうとしてくる輩もいた。そういう奴はあらゆる手を使って諦める方向に持って行かせた。


フェアじゃないけど、ココロは渡したくなくて。


それが高校に入学して、クラスが離れた途端、ココロは少しずつ自分から周りと交流を持とうとするようになって、俺以外の奴らにも穏やかな表情を見せるようになった。


だから男除けも大変!!周りの奴らにガン飛ばして歩きまくる俺。


「ん?シンちゃん??どうしたのー?」と首を傾げるココロ。


くぅ〜っ‼︎‼︎悶絶もんだわ!!


可愛すぎて胸の奥がカーッと熱くなるんだ。


可愛すぎて虐めたくなる。


ココロがジュースを口に含んだ瞬間両手をギュッと握って、少しだけ大人の口付けをした。

「…んんん?ンンンンッ ん〜うぅぅ…ンンン…ふぅう…はぁはぁはぁはぁ ……………んっ‼︎もうシンちゃん‼︎‼︎急になにするかなぁ?…息止まるかと思ったよぉ…びっくりだょ!……」



「カルピスソーダ……炭酸はあまり効いてなかったけど、美味いなっ‼︎‼︎(笑)」



「飲みたいならあげるのに!あんなことしなくても………」



「…あんなことってこんなこと??」


と、またチュッと吸い付くようなキスをする。


「うっ シンちゃん…恥ずかしいよ…ここ外だよ?」


と、俺の制服の裾を掴みながら顔を真っ赤にしてパッと目を見開いて、一生懸命今の状況を整理しようとする姿が可愛くてしょうがない。


「いやなの?ココロは嫌??俺はいつでもココロに触りたい。」


「……イヤなわけない……大好きなシンちゃんだもん……」


ああああー!止まんない!!
可愛すぎてメチャメチャにしたい!!
キスだけじゃなくて、心も身体も全てを支配したい衝動に駆られる。
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