小さな頃から 2
ーーー心サイドーーー
清水くんが謝ってくれた。
アメリカ式の挨拶だったんだ…
シンちゃんは清水くんを叩いてしまいそうな勢いで怒ってたけど、
私をギュッと抱き寄せてくれた。
「…シンちゃん……アメリカ式の挨拶って辛いね。 私はシンちゃんがアメリカ式の挨拶を他の人にしたりされたりしたら、凄く悲しいな……だからごめんなさい。」
突然のアメリカ式の挨拶で、びっくり動揺してしまったよ。
本当ごめんね……
「清水くんも、ごめんなさい……
私…こんな感じで……とてもお友達付き合いが下手くそなの……もっと器用に出来れば苦労もしないし……清水くんにも嫌な思いさせなくて済んだのに………」
「「か かわいい……」」
「だから、なんでテメェが言うんだよっ!!!?俺のココロを見るな!!触るな!!」
シ シンちゃん……
「だってかわいいじゃん‼︎‼︎
俺マジになっちゃったかも。
今日はアメリカ式挨拶って事にしとくけど、次回は引かねぇよ‼︎‼︎
今はまだお前には勝てそうにないな…
高野、俺は長期戦で行くから‼︎‼︎
手を出すなっていうのは呑めねぇ。
………ココちゃん、明日学校でね‼︎
ばいばい」
清水くん???
「あっ!さようなら‼︎清水くん」
「ココロ、おいで…」
と言って、私の手を引きながらズカズカと公園の中に入っていくシンちゃん。
そして、水飲み場で
「ココロ、さっきの手出して!」
ん?
首を傾げながらも黙って手を出すと、
痛いくらいにゴシゴシと洗われた。
その後、消毒と言われチューッとおもいっきり吸われた。
手の甲に真っ赤な痣が出来ちゃった。
「これは、ココロは俺のものですよ!っていうスタンプみたいなもんなの。
これからは目立つ所にこのスタンプをつけておく事にする……。手の甲だけじゃわからないから、、、ココロおいで……」
シンちゃんの目が妖艶な気がするけど気のせいかな??
いつも以上にカッコいいんだけど……
私はまた首を傾げながらも、シンちゃんの隣に座ろうとしたら、ヒョイっと持ち上げられ、膝の上に乗せられギュッとされた。
「ココロ……」
後ろからギュッと抱きしめた状態で首に顔を埋めてきた。
「あっ!あっ……」
無意識に変な声が出てしまい、慌てて口を塞ごうとしたら、顎をグイッとされてキスされた。
私の唇を貪り食うようなキスに、酸素がたりなくて、限界寸前。
唇が離れて、しがみつくような体制で息を整えていたら
首にチクッとした痛みが走り、びっくりして顔を上に上げたら、
優しくチュッとされて、妖艶なシンちゃんからいつものシンちゃんの表情に戻った。
「あっ!1個じゃ心配だな〜」
と言って反対側ほ首にも顔を埋めてきた。
チクッ!
「ヒィッ……!」
「あははは(笑)!!ヒィッって!!色気ねぇなぁ〜ココロは!!(笑)」
と、私の頭をワシャワシャと撫で回した。
「ふふふっ!(笑)くすぐったいよ〜シンちゃん!!」