小さな頃から 2
シンちゃん大好きだよ!!


毎日毎日好きが増えるの。


小さな頃から毎日。


だから、私がシンちゃんを大好きな気持ちの限界はないと思うの。


「シンちゃん、大好き!!」


シンちゃんは目を細めて微笑んでくれた。最高の笑顔なの。


色素の薄いサラサラの髪の毛が夕焼けに染まって綺麗な顔がより一層綺麗なの。


思わず
「キレイ……」


と声が漏れてシンちゃんの髪の毛を触ったら


「これはこっちのセリフでしょ!!」と言って優しくて触れるだけのキスをくれた。


少しの沈黙のあと


「ココロ、ごめんな!! ココロの事大切にしなきゃっていつも思ってるのにココロが可愛くて可愛くてたまらなくて大好きすぎて、余裕が無いんだ。
ココロの周りにいる俺以外の全てのモノに妬いちゃうんだ。
中学までは運良くずっと同じクラスだったからいつでも側にいれたのに、クラスが別れただろ?
変な虫がつかないようにずーっと阻止してきたのに、ちょっと離れただけで、もう変な虫がついてきた。
不安なんだ……
どうしようもなく好きすぎて。本当情けねぇよなぁ〜俺って‼︎
だから優しくしたいのに強引にあんなことやっちゃって。
ココロは純粋だからまだ早いってわかってるのに、こんなとこに印までつけて…本当ごめん!」


シンちゃん……


シンちゃんの言葉に感動しちゃって、泣きそう……うううっ
でも泣いちゃダメ!!
シンちゃんには何でも話さなきゃ。


そう、私は小さな頃から自分の気持ち以外はシンちゃんにだけは何でも話してきたんだから……


でも今は全部伝えなくちゃ。
私の思ってること。


込み上げてくる嗚咽を飲み込んで。


ゆっくり

ゆっくりでもシンちゃんはいつだって聞
いてくれたから……
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