小さな頃から 2
「……シンちゃん…いつも私の側にいてくれて…本当に……本当ありがとう…
シンちゃんが…大好き。
シンちゃんは私にとってずっと……ずっとヒーローで……私なんか人見知りで……友達も全然できなくて……それでもシンちゃんはずっと…私といてくれた。
本当は私みたいなのには……シンちゃんはもったいないって…わかってるのに…でも夢のような事で……シンちゃんも私の事を好きになってくれて……本当に本当に嬉しいのっ……」


優しくうんうん。って聞いてくれるシンちゃん。


ゆっくりでいいから…と言ってくれてるような表情で



「……でもね…私……いつも…妬いてた。…本当に醜いって…わかってる……。シンちゃんは……私以外の女の子とは……あまり話さないのは知ってる……でもね…女の子たちはそうじゃないの……シンちゃんの事好きな女の子はたったくさん…いるから……いつもキャーキャー言われて……心の中がキューッって……痛くて痛くてたまらないの。……だから、清水くんに……アメリカ式の挨拶された時……凄く悲しくなったの……。シンちゃんはアメリカ……行ったらヤダ。…シンちゃんが女の子の手に……イヤ。…挨拶すら嫌な気持ちになるなんて、私サイテー……ごめんなさい。…あとね……さっきの……イヤじゃないよ?…嬉しいよ?……だって大好きだもん……好きな人とは…何しても嬉しいし…幸せなの……私は純粋なんかじゃないよ?…汚れてるよ…ごめんねシンちゃん………嫌いに…なる??…うぅぅぅっ」


とうとう堪えきれなくてなって、涙がボロボロ止まらない。


「……はぁ
俺のココロは何でこんなにカワイイの?
ココロが汚れてたら、俺なんか真っ黒なんてもんじゃねぇよ?
ココロのヤキモチもすげぇ嬉しい。
それと、アメリカ…??

ぶははは(笑)!

でも、俺もあれは絶対嫌だ!!あんなの2度と見たくねぇ。
勿論、俺も他の女にやるわけない!
ココロはあいつには特に気をつけろよ!!あいつは良い人の仮面を被った変質者だ!!」


「ええー!変質者って……どんなことするの……?」


「うーーん、例えば、バラバラとか…?」

「きゃー‼︎‼︎怖い…」


でも、そこまで悪い人に見えないけど…
あっ!でも油断は禁物だよね‼︎‼︎


ぶるぶるぶるっっ!!


「まー、ココロは俺の側にいればいいの!!わかった??」


抱きしめる手に力が入った


「うん。ありがとう!シンちゃん」


ギュッと私も抱きしめ返した。






おわり。

P.S
はぁっくしょんっっ!!!!

「高野の野郎〜!!また変な事ココちゃんに吹き込んでやがるな!!!」
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