シローせんぱいのこと。




だめ、だ。



告白どころか、完全に終わってしまった。

失恋を覚悟してぶつかるって、言うほど簡単なことじゃない。こわくて、こわくて、できない。



ぼろぼろとこぼれだす涙は、見慣れた廊下や階段、いつもの景色をにじませていく。



ごめんね、あっちゃん。スキになってよかったって思えないや。

スキにならなければよかった。

苦しいよ、悲しいよ。涙が止まらない。こんな思いを、するくらいなら。



だけどね、どうしてだろう。



シローせんぱい

スキでした。ずっと、スキでした。

あの日から、今この瞬間も



スキで、すきで、好きで

気持ちは終わらない。







くるしいよ









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