キスから始まる恋も良いかな?
「誰もいない草原にただ一人。太陽は綺麗に輝き 葉に反射してキラキラ光ってる。」




不思議 この声落ち着く
本当に草原に居るみたい




「遠くから 葉月を呼ぶ声が聞こえて来る。それは 大好きな人。」




大好きな人?
想像してみる でも 顔だけは雲に掛かって見えない



「少し口を開けて。」




言われるままに少し開ける




「そう。大好きな彼とキスするように。」




え?キス?




その時 唇に何かが触れた
紛れもなく口紅だ







「カット!」





その声に目が覚めたように目を開いた



「もう終わったの?」




私の驚きに 目の前に居る海藤 翼ニヤリと笑う
この顔ダメ!気絶しそう・・・




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