続*私とあいつの関係
 だから俺もそんな真剣なお兄さんにちゃんと
応えなくちゃいけない。



「はい、分かりました。華音のことは任せてください」



 俺が言うとホッとしたように微笑んでくれた。



「うん、任せるよ。……華音、颯真くん。またね」



「お兄ちゃん、またお正月ねっ」



「はい! またゆっくりした時に」



 お兄さんは今度こそ片手を上げて美華さんとあいさつ周りに向かった。




 あぁ、俺は何でこんなにステキで優しい人に対して敵対心を燃やしていたんだろう……。しかも華音の実のお兄さんに……;
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