続*私とあいつの関係
 パッとおばあちゃんと目を合わせて聞く私。



 おばあちゃんが言うことなら信じられる。



 そう思っていた私はおばあちゃんの言葉を待っていると、おばあちゃんは優しく微笑みながらこう言った。




『華音ちゃんの運命の人を探すのよ』



『運命の……人?』



 おばあちゃんの言葉を復唱しながら、首を傾げた。



『えぇ、そうよ。……これから出会う人の中に華音ちゃんの運命の人が必ずいるの。だからその人を探すためにパーティーに来るってね』



 この頃の私にはおばあちゃんが何を言ってるのか分からなかったんだ。



 運命って何なんだか分かっていなかったから。
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