続*私とあいつの関係
「華音、ちょっと寄りたいとこあるんだけどいいか?」



 空がオレンジ色になりかけてきた頃、車に乗ると颯真が聞いてきた。



「うん、全然いいよ! どこ行くの?」



「それは着いてからのお楽しみ♪」



 口に人差し指を当てて“内緒”ってしてにっこり笑う。



 そんな颯真を見て不思議に思ったけど、言われた通り着いてからのお楽しみにすることにした。



 確かに先に言われるよりわくわくするしね。




 それから颯真が運転する車は先ほど同様に乗り心地がいいまま海岸沿いを走る。



 いったいどこに行くのかな?と思いながら、颯真の運転に身を任せていた。
< 408 / 423 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop