続*私とあいつの関係
 差し出された手にソッと手を乗せると、そのまま恋人つなぎにして波打ち際に向かって歩いた。



 夕方の海には向こうの方にしか人がいなくて、私たちの周りには誰もいない。



 何だか私たちだけが海を占領してるみたい。





 波打ち際付近に来たら颯真はドカッと砂浜に座った。



 そして。



「キャッ!」



 私を颯真があぐらをかいている上に座らせた。



「やだっ。重いから下ろしてっ!」



 必死に颯真に抗議してみるけど全く聞いてくれない。
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