続*私とあいつの関係
「……颯真、これ…………」



 箱の中にあったのは、白い宝石(ダイヤモンドかな?)が埋め込まれたキレイな指輪。



 ……ヤバいっ。どうしよう、涙が…………。



「本当に泣き虫だよなぁ、華音は」



 私が泣いていることに気づいた颯真はいったん私を膝から下ろた。



 そして、向き合うように私の前に座り直した。




「華音。俺、本当に華音のことが好きだよ。去年の夏に来た時なんかよりずっと……」



 優しい口調で話し出した颯真に、私は静かに耳を傾ける。



「今日、ここに来たのは18歳になった華音にちゃんと言いたいことがあったからなんだ。……まっ、だいたい察してると思うけど」
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