続*私とあいつの関係
 指輪を見てみても高価なのは一目瞭然。



 颯真はこれ以上のものを買ってくれるつもりなの?




「いや、結婚指輪にはダイヤモンドが使われてるのをプレゼントする」



「……ダイヤモンド?」



「うん。……ダイヤモンドには、“永遠の愛”とか“強い絆”っていう意味があるんだ。だから結婚指輪にはダイヤモンドって決めてる」



 “永遠の愛”かぁ…………。



「ステキだね」



「だろ? だから、待ってて。すぐに華音が頼れるような男になるから」



「待ってる、いつまでも……」



 そう言ってふんわり笑うと颯真も笑い返しかくれて、


「華音。誕生日おめでとう。…………愛してる……」


今まで見たことないような色っぽい表情と甘い声を発して、そっと私にキスした……。




 オレンジ色に染まる海を背に、私たちはまるで永遠の愛を誓うかのように優しくて甘いキスを繰り返した……───。
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