ICE&FIRE ~氷の魔女と炎の魔王~
亜月side



「さっきの出来事は夢だったのかな・・・」



不思議なほどに廊下に誰もいないから思わず呟く。










さっきの''氷の魔女,,からの告白、あれから数分しか経っていないというのに、あの出来事を夢だと思ってしまう。











「いや、嘘では無いぞ」




「うおおおお?!」







ま・・・まさか




「氷室さ・・・愛守?」



俺がそう言うと、


「そうだが?」




と返ってきた。やっぱり夢では無かったか。





「何で付いてくるんだ?」



俺がそう聞くと愛守は



「お前を監視しているからだ」



と言った。





俺は女の子と付き合うのは初めてだからカップルが何をするとかは分からない。










浮気とかしないように監視してるのか?





いやでも青と桃ちゃんはしてないし・・・







じゃあ何で?



「俺、今から教室戻って友達のところに行くけど」



俺はそう言って愛守から離れようとした。







「じゃあ私も行く」













え・・・まじか・・・












俺とは仕方なく愛守と一緒に青たちのいる教室へ向かった。
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