ICE&FIRE ~氷の魔女と炎の魔王~

2

青side



「ねえ青」


桃奈が俺を呼ぶ。





「どうした?まだ亜月が心配か?」




「えっと、そうじゃなくてね、初めてだなと思って・・・」






初めて?




「初めてって、何がだ?」





「あっくんへの告白が、''きちんと成功出来たこと,,よ。」




・・・は?




「どういうことだ?」



「だ・か・ら!!私達は今まであっくんへの告白の手紙を何枚も見てきたでしょ!!」




「そういえばそうだな・・・」






亜月は容姿だけは良い方だから地味にモテる。









「でもさ、青。あっくんは今まで一度も告白されてない」




「つまりお前が言いたいのは、誰かが亜月への告白を邪魔してるってことか?」





俺がそう言うと桃奈は考え込んだ。




そして少し経ってからこう言った。





「うん・・・信じたくは無いけど青の言ってることは多分正しいと思う。」



やっぱり桃奈もそう思うか・・・






「じゃあ、誰が亜月への告白を邪魔している?」





「多分だけど、あっくんに告白した相手が、やったんじゃないかなぁ・・・」












・・・俺も、桃奈と同じことを思った。










後は亜月の帰りを待つだけ、か。
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