「お前は俺のモノ」【完結】
陽子。
…ねえ、それって。
嘘、だよね?
暫くして止む着信。
履歴が一件と彼の携帯に表示される。
……ドクンドクンと変な音を立てる心臓。
震える指先。
さっき、水で喉を潤したばかりなのに喉の奥が張り付いていてうまく声が出せない。
驚きと、衝撃と、ショックで。
涙も出ない。
ガンっと頭が打ち付けられる様に痛んだ。
その痛みが、胸から来るモノなのか、頭から来るモノなのかすらわからない。
二人はあれが初対面だよね?
…この陽子は別の人?
番号を見ればわかる。
最後の望みを託す様に、私は彼の携帯へと手を伸ばす。
だけど、寸前でその手を止めた。
……私が、陽子を信じないでどうするの。
頭をぶんぶんと振って、私は頬を一度パシンと叩いた。
陽子が、私を裏切るわけないじゃない。
あんな風に言ってくれた陽子を、私が信じなきゃ。
…ねえ、それって。
嘘、だよね?
暫くして止む着信。
履歴が一件と彼の携帯に表示される。
……ドクンドクンと変な音を立てる心臓。
震える指先。
さっき、水で喉を潤したばかりなのに喉の奥が張り付いていてうまく声が出せない。
驚きと、衝撃と、ショックで。
涙も出ない。
ガンっと頭が打ち付けられる様に痛んだ。
その痛みが、胸から来るモノなのか、頭から来るモノなのかすらわからない。
二人はあれが初対面だよね?
…この陽子は別の人?
番号を見ればわかる。
最後の望みを託す様に、私は彼の携帯へと手を伸ばす。
だけど、寸前でその手を止めた。
……私が、陽子を信じないでどうするの。
頭をぶんぶんと振って、私は頬を一度パシンと叩いた。
陽子が、私を裏切るわけないじゃない。
あんな風に言ってくれた陽子を、私が信じなきゃ。