「お前は俺のモノ」【完結】
まだ震える手を握り締めると、私はペットボトルの水をぐいっと飲み干した。
彼の携帯を裏返しにだけすると、私はレポートに視線を移す。
最初から読み返して、おかしな場所がないかを確認をした。
何度かそれを繰り返してる内に、気持ちも大分落ち着いてきた私はレポートの続きを再開した。
やっと筆が乗って来たって時に、寝室の扉が開く。
彼が起きたらしい。
思わず、私は肩をびくっと揺らしていた。
「……飯は?」
「……」
「冷蔵庫に色々飯あったろ。食っとけよ」
「……」
そういえば、さっき冷蔵庫を開けた時に色々入ってるなとは思ってた。
まさか、自分の食料だとは思わないし。