「お前は俺のモノ」【完結】
「それとも俺と一緒じゃなきゃ食べたくないとか?」
ククっと喉を鳴らすと、そう言う彼。
「ち、ちがうっ」
カッと顔を赤くして否定するけど、それを聞く事なく彼は笑うだけだ。
「何食べたい?タエ」
「……何でもいい」
「言ったな?」
欠伸をしながら冷蔵庫に向かうと、彼はお弁当を取り出す。
それをレンジにかける。
待ってる間、顔を洗いに洗面台へと向かった。
ぴーって音が鳴ったが、まだ彼が戻って来てないので自分で取りに行く。
レンジを開けてから、再度冷蔵庫の中を確認した。
…お弁当数種と、ケーキとかプリンとか、そんなデザートまである。
私が食べるなら何でもいいって思って色々買って来たのかな。
冷蔵庫の横にはスーパーの袋に入ったままのサンドウィッチとか、菓子パンの数々。
こんなにあったんだ。
全然気付かなかった。