「お前は俺のモノ」【完結】
「…弁当持ったままどうした。
全部食べていいぞ」
「食べ切れません。こんなに」
「だろうな。余ったら俺食うからいいよ」
「これ、全部?」
「そう」
「…ケーキとかも?」
「ああ、それは専門外。だからタエ食べて」
だよね。
ちょっと想像出来なかったし。
変な事に安堵しながら、私は彼の温めてくれたお弁当を食べようとお箸も持ってリビングに戻る。
彼も一緒に食べるのか、お弁当とサンドウィッチを片手にやって来た。
私の隣に座ると、サンドウィッチの封を開けて口にする。
…自分のお弁当をよくよく見たら。
結構なボリュームじゃないか。
フライにハンバーグに焼き肉に。
なんか、ボリューム満点!満足弁当って書いてあるし。
…だから、あんな言い方したのか。
完食する自信がない。
私も食べ始めるが、半分も食べたとこで満腹だ。