「お前は俺のモノ」【完結】
素っ気なく、この部屋を出て行った彼。
それもわからない。

優しくなったと思えば、突き放す。
何かを我慢してる様にも思える。


わけがわかんない。


それに陽子の件だって。


私、彼に振り回され過ぎだよね。
本当。


明日は大学だ。
もう、考えたくないから早々に寝てしまおう!

そう決めて私はベッドに潜り込んだ。



翌朝。

ふっと目を覚ますと、隣に彼はいなかった。


あれ?
帰ってないのかな。

…まあ、一人でも大学行けるし、いいけど。

ベッドから下りてリビングに向かうと、ソファに彼の姿があった。


え、寝てる?
何で?


ソファに寝るなって言ったのは彼のくせに。
どうして、彼がソファで寝てるんだ?

私と一緒に寝たくなかったって事…?
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