「お前は俺のモノ」【完結】
彼から解放されたいだなんて、嘘だ。
一人で生きていけるだなんて、嘘だ。
私は、彼が欲しい。
彼が。
アキラが欲しいんだ。
ペットとしてじゃなくて、私を見て。
もう、一人でなんか生きられない。
買われてからずっと一緒にいて、いきなりいなくなるとか。
想像しただけで苦しい。
認めたくなかった。
認めたくなかったんだよ。
ペットって酷い言い方されて、モノみたく扱われたのに。
彼を好きなんだ、ってこと。
望みなんてないって、わかってたから。
だから、認めたくなかった。
私は、アキラが好き。
アキラが、好き。