「お前は俺のモノ」【完結】
「…仕事は?」
「休み。つか、多恵は?大学は?今日行こうと思ってたんだけど。
って、まあいいや。
とりあえず、ウチおいで」
私の腕を引っ張ると、葵兄は公園を出る。
ここから葵兄の家は歩いて五分ぐらいだ。
すぐに到着して、私は家へと上がる。
久々に来た。
葵兄が社会人になって、私が大学生になってからは余り家には行ってない。
それまではよく行き来してたんだけど。
親と喧嘩した時なんかは、葵兄の部屋が恰好の逃げ場だった。
一人暮らしだし。
あれから何も喋らずに、葵兄は自分の部屋へと私を連れて行く。
「座ってって言うのもおかしいな。多恵いつも勝手に来てたし」
ふふって笑うと、葵兄はベッドに腰を下ろした。
私は机の前に静かに座る。
「休み。つか、多恵は?大学は?今日行こうと思ってたんだけど。
って、まあいいや。
とりあえず、ウチおいで」
私の腕を引っ張ると、葵兄は公園を出る。
ここから葵兄の家は歩いて五分ぐらいだ。
すぐに到着して、私は家へと上がる。
久々に来た。
葵兄が社会人になって、私が大学生になってからは余り家には行ってない。
それまではよく行き来してたんだけど。
親と喧嘩した時なんかは、葵兄の部屋が恰好の逃げ場だった。
一人暮らしだし。
あれから何も喋らずに、葵兄は自分の部屋へと私を連れて行く。
「座ってって言うのもおかしいな。多恵いつも勝手に来てたし」
ふふって笑うと、葵兄はベッドに腰を下ろした。
私は机の前に静かに座る。