「お前は俺のモノ」【完結】
「…っ、」

「タエっ」

「アキラっ」


好き。


大好き。




本能のままに、私と彼はお互いを求めあった。



「……まだ足りね」


もう、何度も果てたのに彼はそう言うと私の体に舌を這わせる。


どれだけ、求めただろうか。


この欲求は。


際限などない気がした。



一応満足したのか、彼はゴロンっとベッドに横になると私に腕枕する。

同じ様に仰向けに寝転ぶ私。



「…腹減ったな」

「そうだね」

「………水、取って来る」

「うん」


スッと私の頭から腕を抜くと、彼は起き上がる。
それから、キッチンへと向かった。


戻って来た彼は、飲みかけのペットボトルを私へと差し出す。
それを受け取ると、私もゴクゴクと水を喉へ流し込んだ。
< 187 / 254 >

この作品をシェア

pagetop