「お前は俺のモノ」【完結】

彼は大きく溜息をつくと玄関へと向かった。


きっと前に彼と出かけた時に買ったチェストだろう。
案の定、届いたのはチェストだった。


早々に配達のお兄さんを帰すと彼が中まで持って来た。


「こっちでいいだろ?」


私の返事を聞く前に、寝室へと持って行く。


「とりあえず、後で開けるわ」


肩を一度回してから、彼は私の隣に座る。
それから、今度こそ二人でご飯にした。


その日から。
私は本当に彼の部屋から出なくなった。


コンビニとかでもダメらしい。
私も出たいって言ったりしないし。


彼が出かけない日は、抱かれて眠って風呂入って、ご飯食べて。
それの繰り返し。
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