「お前は俺のモノ」【完結】

どれだけの日数が経ったのかわからない。

これだけ部屋に閉じ込められてると時間の感覚が麻痺して来る。



カーテンの隙間から光が漏れて、ああ。朝なんだって感じるぐらい。
そのカーテンも普段は厚く閉められている。

昼間でもよくわからなくなっていた。


テレビとかないし、携帯もあれから一切充電してないから。

だから、日付とかわかんない。



日に日に彼のモノだっていう証が私につけられるけど。
それを隠す事もしない。

だって、彼以外私を見ないんだ。

隠す理由がない。


「タエ」

「何?」


一つだけ変わった事と言えば、料理をする様になったことぐらい。
ずっと家にいて、何もすることがなかったから料理はいい暇潰しにもなった。


キッチンに立つ私に、彼が話しかける。
それがくすぐったい。

こうしてると、夫婦みたいだなって。
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