「お前は俺のモノ」【完結】
「……ぅん?」
「起きた?」
「……アキラ」
「…タエは俺のモノだしな」
嬉しそうに目を細めると、アキラは頬を撫でる。
そっとその異物に触れた。
首にある異物。
見なくてもわかる。
それは、きっと―――――…首輪。
「解放なんかしてやんねえ」
「あっ」
耳朶を舐められて、ゾクっとしたと同時に嬌声が出る。
その声に条件反射で頬を紅く染めると、くくっとアキラが喉を鳴らす。
「俺しか知らないんだから、もっと、聞かせろ」
「……っ」
日に日に、私は大胆になって行く。
これが恥ずかしい事なんだって感覚がなくなって行く。