「お前は俺のモノ」【完結】
「…っ、私、もアキラを、愛してる、のに」

「違う、そう思ってただけだ。思わせる様に閉じ込めてただけだ」



嗚咽混じりで、途切れ途切れに言う私をアキラがそう跳ね返す。
私の気持ちを一切信じようとしない。


どれだけ、私がアキラを好きかって。

どうやったらわかってくれる?



私はアキラの首に顔を埋めて、思いっきり肌を吸い上げた。


「っ、!?」


吃驚した顔で、アキラは私の肩を掴む。


アキラの首筋に、薄らと残るそれ。
…アキラが何度も何度も私につけたキスマーク。


自分のモノだって、証。



「…アキラは、私のモノだよ」


それに目を真ん丸にするアキラ。
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