「お前は俺のモノ」【完結】
「でもね、多恵の話を出した途端…。
彬さんは私と話す事すらしなくなったんだよね」
話を聞くところによると、陽子は何度も電話や直接話してどうにか私を解放させようとしていたらしい。
だから、あの電話もきっとそれを話す為だけであって、私が勝手に勘違いしただけだった。
私に打ち明けてくれた日も、もしかしたらその話をしようとしてたのかもしれない。
「葵さんと連絡取る様になったのは、ほんの一週間前とかかな。
大学に来てて、多恵の事探してたから」
それに驚いて、葵兄を見ると葵兄は照れ臭そうに視線を下げながら頷く。
「…心配だったんだよ。いきなり目の前で連れ去られたから」
「………」
突然アキラが現れて、私を連れ去ったんだから。
心配になるのは仕方がない気もする。
彬さんは私と話す事すらしなくなったんだよね」
話を聞くところによると、陽子は何度も電話や直接話してどうにか私を解放させようとしていたらしい。
だから、あの電話もきっとそれを話す為だけであって、私が勝手に勘違いしただけだった。
私に打ち明けてくれた日も、もしかしたらその話をしようとしてたのかもしれない。
「葵さんと連絡取る様になったのは、ほんの一週間前とかかな。
大学に来てて、多恵の事探してたから」
それに驚いて、葵兄を見ると葵兄は照れ臭そうに視線を下げながら頷く。
「…心配だったんだよ。いきなり目の前で連れ去られたから」
「………」
突然アキラが現れて、私を連れ去ったんだから。
心配になるのは仕方がない気もする。