「お前は俺のモノ」【完結】
二人を見送った後、リビングにいるアキラの元へと向かう。
アキラはさっきからずっと顔をしかめたまんまだ。


隣にそっと座る。


顔を背けて、黙ったままのアキラ。
あまりにも静かだから、不安になる。


心配で顔を覗き込むと、ちらっと一度こっちをアキラが見た。
だけどすぐに目を逸らす。


それに肩を落とした。


落ち込んでいると、ぶっきらぼうなアキラの声がした。


「……葵と絶対二人きりになるなよ」

「え」


素っ頓狂な声を上げて、アキラを見る。
さっきと同じ様に顔を背けたまんまだ。

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