「お前は俺のモノ」【完結】
相変わらず、アキラの独占欲は強いし、束縛もされるけど。
でも、お互いの気持ちをきちんと伝えるって事が大事だって解ってからは話す様にしている。
理解されなくて、アキラが怒る事もたくさんあるけど。
私がアキラから離れる事は無理だから。
「そうだ」
「…ん?」
大学で一緒に昼を食べてる時だった。
私は不意に思いつく。
「アキラのピアノが聞きたい」
「……は」
もう、一緒にいる様になって10カ月近くになる。
私が閉じ込められてた期間は一ヶ月以上だった。
聞いた時は流石に驚いた。
「入学してからすぐに弾いてたでしょ?」
「……何で知ってんの」
アキラの顔が険しくなる。
どうやら知られたくなかった事実らしい。